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晴れ渡る青い空(宇宙船飛び交う)
流れる白い雲(宇宙船の廃棄ガス有り)




『ここが…江戸…。』

ターミナルの入り口で一人の少女がつぶやいた。



どうも!浅川椿と申します。
18歳になる青春真っ盛りの少女です!!今日は、夢に待った上京!これからは一足先に来ている友人たちと共に生活し、素敵な大人になるために日々頑張っていきたいと思っています☆



『って!なるか―――――!!!!!!!友達なんていねぇよ!!!田舎にみんな仲良くいるわぁぁぁぁああああ!!!』



かれこれ江戸に着き2時間ぐらいはたつだろうか。椿は未だにターミナル周辺を彷徨っていた。

「何なんだよ江戸!ふざけんなよ江戸!!誰か助けてくれませんかエドゥオ!!!」



えぇい!!!何でだっっ!!!どうして人が誰もいないんだ!さっきまであんなにうじゃうじゃいたじゃん!しかも何回も同じ場所を彷徨っているような気がしてならないし。いやいやまさかだってさっきとは違う道を進んだもん!!!


THE☆MAIGO

そんな言葉が椿の頭の中をかすった。


『くぅっ…。仕方ないとりあえず人を探すしかないか・・・。』


江戸に着いてから何時間たっただろうか。空は太陽が沈み、あたりは夕焼けの光で赤に染まっていた。


それにしても我ながら素晴らしい方向音痴ぶりだ。椿は昔から道に迷うことについては天下一品で、地元の田舎の一本道でさえまっすぐに道を通って帰ってきたことは無いくらいの方向音痴だ。


『あーあ・・・父上、母上これはどちらの遺伝なのですか。』

ここまで直接痛い目に会うとさすがにへこんでくる。椿には母親は早くに他界してしまい今は父親しかいない、ということでここは見たことは無いが自分を生んだ母もとりあえず怨んどこうと思う。いや…自分が悪いんだろうけどね。


『早くあの人に合わないと…。』


そんなことをもんもんと考え込んでいるとどこからか話し声が聞こえてきた


「今夜―――真選組の土―――――暗・・・・・・。」

ん?誰かいるのか?


神様も私を見捨てはしなかったんですね!!!

椿は声が聞こえる方へ足を進めていった徐々に声が聞こえるような所まで近づくと会話がはっきりと聞こえてくる。どうやら相手は複数人だろうか。椿は声をかけようとどんどん近づいていく。


「ふんっ!この計画が実行されれば土方十四郎は死に、うるさい幕府の犬共は排除されるだろうな。あぁ…早く我々にも合図が出ないものか。」


「まぁ、そう焦るな。獲物はゆっくりと味わうものだろう。」

「確かにな。」



そして男たちは不敵に笑った。



・・・・。


・・・・・・・。


・・・・・・・・・。


・・・これってかなりまずいことを聞いてしまったのではないだろうか?



よし。このまま何も聞かなかったことにしよう。うん、そのほうが身のためだ。これに首を突っ込んではいけな。自分の身が危ない。そう思ってくるりと椿は踵を返しこの場を離れようとした。

が、何故か知らないが彼女は不幸体質なのかはたまた運がいいのか。振り向きざま近くにあった石ころを蹴ってしまい、それがごみ箱に当たり、ごみ箱が倒れる拍子に立てかけられていた竹の束に当たってしまったのだった。




『あ・・・。』

気付いた時には時すでに遅く。

グァシャンッッ!!!!と盛大に音がなり響いた。


「誰だ!!!!」


案の定見つかる訳で。逃げる暇もなく椿は人相の悪い刀を持ったおじさんに見つかってしまったのでした☆


『何でぇぇぇぇぇえええええええええ!!!!!!!』

竹の束が倒れると同時に少女の絶叫も聞こえた。













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