prolog

始まりは日曜日の話。試合の後。
今日も王者立海は全戦全勝。全国三連覇へまっしぐら。
勝つことが当たり前の彼らは、特に勝利の余韻に浸る事無く、
コート上で試合後の計画を立てていた。



「今日ミスド行こーぜ。」

「ミスド?普通にマックがいいっス!」

「俺久々にドーナツが食いたいんだよ。昨日CM見てさ。ジャッカルは?」

「俺は焼肉がいいな。」

「あ、それ、俺も賛成っス!」

「……肉かぁ。捨てがたいな。ヒロシは?」

「私は…、お蕎麦がいいです。」

「蕎麦は腹ふくれねーから却下。真田は?」

「俺と蓮二は幸村のところに用事がある故、欠席する。」

「そっか。じゃあ焼肉にすっか。」

「仁王先輩には聞かないんスか?」

「どーせ仁王も焼肉だろい?」



好きな食べ物。立海メンバーは多くが焼肉を占めている。仁王もその一人であり、かつ、そもそも普段から仁王は特に行きたい場所を断固主張するタイプではない。自然と皆の中では「ああ、焼肉で」という言葉が返ってくると予想していた。



「いや。俺、ミスドがいい。」


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