*CPごちゃごちゃ
アルマリ・ククゼシ・クリアリ・主バ・ピサロザ・主フロ・主姫・主ビア
グレーテ姫に旅の話を聞かせているアルスの横顔はあたしと話してるときよりも明らかに楽しげで思わず地団駄をしたくなるぐらいにムカついた。それ以上に楽しそうなグレーテ姫とアルスを見ているのが辛くてその場をあとにした。あたしはグレーテ姫に勝てない。
(逃げる/アルマリ)
ドニの町で会った時から顔もスタイルも好みだとは思ってはいたがここまでオレを虜にしてしまうとは思いもよらなかった。
「二週間以内にあんたを落とす」
なんてゼシカの耳元で囁けば嫌悪感丸出しの表情で睨んできたのは言うまでもない。
(囁く/ククゼシ)
サントハイムから人が消えてしまった。姫様は力が抜けたようにそこに座り出す。玉座にも王の姿はない。ブライ様は他の部屋を回っているらしいがきっとそこには誰もいないだろう。
「…姫様」
「…大丈夫よ、クリフト。」
気丈な姿を保っているようで姫様の瞳には動揺の色が揺れている。そんな姫様の姿を黙って見ていられずそっと体を引き寄せる。
(慰める/クリアリ)
「さみしいけれどそろそろお別れの時がきたみたいね……。ほらっ、あたしはみんなとちがって自分の実体がなかったから……」
あなたの顔が悲しげに歪む。ごめんね。あたしもお別れなんかしたくないよ。
(別れる/主バ)
「…ピサロ様」
会いたい。私から会いに行けないからこそ強く思う。貴方に会いたいと。私の瞳から赤いルビーが流れ崩れ落ちる。私はずっと貴方を待っている。
(待つ/ピサロザ)
初めて会った時からなにか惹かれるものがあった。家族以外にめったになつかないリリアンがなついたのもそうだけど、それよりもあの澄んだ瞳は不思議と惹き付けられる。目が合った瞬間笑顔が向けられて、私は恋に落ちた。
(ときめく/主フロ)
暗黒神ラプソーンが倒され、世界に平和が訪れ、本来の目的だったミーティアとお父様にかけられた呪いも解かれた。つまり、チャゴス王子との結婚が現実味になってきてしまったということだった。トロデーン城から馬車に乗り、サヴェッラ大聖堂に着くと純白のドレスを着させられる。幼い頃は結婚というものに憧れを抱いていたのに鏡で見る自分の顔は今にも泣きそうだった。やがて時間になり結婚式の会場である教会にお父様と一緒に行く。着々と進んでいく式を妨害するように開け放たれ、そこにいたのは密かに思い続けていた人だった。
「姫、行きましょう」
手を引かれ、走り出す。あなたがこうして手を引っ張ってくれているっていうことは自惚れちゃってもいいのよね?
(自惚れる/主姫)
小さい頃はよく触れ合った。柔らかい手をぎゅっと繋いでお姉さんぶったこともよくあった。お互い大人になって再会したけれど私は距離感というのに悩んでいた。並んで歩くとたまに肩が触れ合うだけで緊張する。きっと私だけが緊張している。ほら、またあなたは私に触れる。そのたびに私がどんな思いをしてるのかきっとあなたは知らない。
(触れる/主ビア)
パパが病気で倒れてアルスたちと旅をしなくなくなってどれくらい時間が経ったんだろう。カレンダーを見れば一ヶ月しか経っていないのに感覚的にはもう遠い昔のように思える。定期的に来るアルスは新しい仲間のことや新しい石板世界の話をしてくれた。アルスの話はキラキラしていて旅をしているアルス達が羨ましかった。アルスはあたしを無理やり旅に連れ出してくれないし、もうあたしはあんな風に旅は出来ない。パパが心配するから。頭では理解してるのに心が納得してくれない。あたしも旅に出たい。なによりもアルスのそばにいたい。アイツがいないと心のなかがぽっかり空いたような虚無感に苛まれる。こんなに寂しがっているのに肝心な時にアイツはいない。
(寂しがる/アルマリ)
たまにふと思い出すのはあなたの顔。死んでしまったと風の噂で聞いたけれどそんなことないよね。私は生きてるって信じてる。また会おうねって、また一緒に旅をしようねって約束したもの。私の一番の宝物はあなたとレヌール城でお化け退治をしたことなんだよ。思い出すのはいつもあなたのことばかり。
(思い出す/主ビア)
title*
確かに恋だった
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