ぱん!2!(154547)/1111 memo
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▼参加ランクZERO/Fate腐
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マスクメロンの純情
※セイバー→ランサー←アーチャー
※学パロ
「ディルムット。昼食を食べないか」
「…セイバー。そうだな、食べよう」
昼休みになるといつものように女子に囲まれ昼食を一緒に食べよう、とせがまれるディルムットをいつものように助ける。表面上は男でディルムットの友人となっている私が誘えば、女子は遠慮がちに下がっていった。無駄にイケメンなくせに女子を払うことも出来ないディルムットを何度助けたことか。
「少しは女子の扱いを身につけたらどうなんだ」
「う…すまない。女子には中々強気には…」
更に女子を蔑ろに出来ない性格ときた。いつまでもこんなんじゃ女子が調子に乗って、またファンが増えるのだろう。自分が困るんだから少しは考えろ、とくどくど説教をしているうちに目的地の屋上へ辿り着いた。扉を開けるとそこに最初に見えたのは金髪だ。
「…ああ、セイバーにディルムットか」
「ギルガメッシュ…貴様か」
屋上にいたのは金網に寄り掛かるギルガメッシュだった。ギルガメッシュが屋上にいるというのは比較的珍しい。
「ディルムット。場所を変えよう」
「え?」
ディルムットを屋上から出し、私も後に続いて屋上から出ようとすると腕を掴まれた。振り向くとギルガメッシュがにやにやと笑いながら立っていた。
「どこへ行くつもりだ?雑種」
「どこへでもいいだろう。貴様のいない所だ。手を放せ」
「何を怖がっている、この王たる俺が共に昼食を取ることを許してやるのだぞ?此方に来い。そこの雑種もだ」
「断る」
「お前には言っていない、セイバー」
ギルガメッシュはそう言ってディルムットに手を伸ばす。その手がディルムットに届く前に振り払うと、ギルガメッシュは眉をひそめ、にやりと笑った。
「…お前、そいつを我に取られるのが怖いか」
「黙れ」
「フン、強気だな…嫌いではない。だが、いま我が興味を示しているのはその雑種だ」
「ディルムットを雑種呼ばわりするな」
「雑種は雑種であろう」
偉そうに腕を組み、ギルガメッシュはディルムットを見つめる。その目はディルムットを舐め回すようにゆっくりと観察している。当のディルムットは気づいていないらしく、首を傾げてギルガメッシュを見ていた。
「…ギルガメッシュ、何か用か?」
「そうだな、確かに用はある…雑種、此方に来い」
「断る」
「だからお前には言っていない」
ディルムットが返事をする前に私が言うと、ギルガメッシュは不快そうに眉をひそめた。また先程のような口論が始まるのだろうが、それでディルムットを渡さないで済むなら安いものだろう。
セイバーは真名だと違和感があったのでセイバー表記です
20120116
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