ぱん!2!(154528)/1111 memo
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▼参加ランクZERO/Fate腐
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どうして私にキスをしたのか、ピタゴラスの定理を用いて30字以内で答えなさい




「僕は君が嫌いだ」

憎しみをまるで具現化したような、まさに憎しみの塊ともいうべきか。衛宮切嗣は私に会う度にそのような視線を向ける。今ではもう馴れたものだ。何の拍子でもなく手を彼に伸ばすと、衛宮切嗣は肩を震わせ少し後ろに退る。憎しみを込めた視線を送るくせに、衛宮切嗣は私を恐れている。恐れているくせに、憎しみを込めた視線を送ってくる。
私の手は衛宮切嗣が退がったせいで何に触るでもなく空を切った。一歩前に進めば、彼は一歩後ろに退がる。無言でそれを繰り返すうちに彼の背中は壁についた。

身長差のせいで、私を見上げることになった衛宮切嗣はまだ憎しみを込めた視線を私に向けていた。気にせず衛宮切嗣の頬を右手で包んで、左手で後頭部をつかみ引き寄せる。いきなりで対応しきれていない衛宮切嗣の唇貪るように奪い去った。衛宮切嗣は拳で私の胸を叩いて抵抗していたが、舌を絡ませていくうちに力がだんだんと弱っていく。口内をとりあえず犯したあと、唇を離してやると衛宮切嗣は酸素を求めて必死に呼吸をしていた。
その姿はまるで情事のようで、身体が勝手に衛宮切嗣の唇を奪っていた。














20120115

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