ぱん!2!(154520)/1111 memo
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▼参加ランクZERO/Fate腐
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あなたのこころのなかにいてもいいですか

黒い髪、濡れた瞳、しかめた眉。
ひどく情欲をそそるその姿に、ずくりと下腹部が疼く。自分の手とおぼしきものが頬を撫でると、目を細めて気持ち良さそうにされるがままに――――







チュンチュン、と先程の光景とは打ってかわって爽やかな鳥の鳴き声で目が覚めた。それとともに先程までのことは全て夢だった、と思い知らされた。

「……ん、ぅ」

ベットから出ると後ろから呻き声のようなものが聞こえた。振り返ると昨夜散々乱れていた――というか、先程の夢に出てきた人物が目を擦りながらこちらを見ていた。

「…言峰、おはよう」
「おはよう」

切嗣はベットの下に落ちていたYシャツを拾い、だるそうにゆっくりと袖を通した。それからベットを出て、寝室のドアノブに手をかけてこちらを見る。

「朝食作るけど…目玉焼きでいいかい?」
「…ん」

綺礼は切嗣を見ながら口をモゴモゴと濁らせる。言いたいことしたいことははっきり言う綺礼が珍しい、と思い切嗣は綺礼に近づいて声を聞き取ろうとした。
途端に切嗣の視界は一回転し、背中にベッド、目の前には綺礼の顔があった。訳が分からず目を見開く切嗣に綺礼は更に顔を近づけて鼻の先にキスをした。

「なに、言峰」
「…私は口下手だから、うまく言えないが、愛しているというのはこういうことなのだろうか、と思ってな」
「は?」
「好きだ」

そう言って綺礼は切嗣の唇を奪う。歯を舌でつついて舌を出すように催促すると、仕方なくといったように切嗣は舌を迎え入れた。それに嬉しく思いながら綺礼は切嗣の両手を押さえ、更に激しく口づけをする。顔をしかめつつもどこか嫌そうではない、と綺礼は思った。なぜなら口づけを交わした後はいつも、切嗣は幸せそうに微笑んでいるから、と綺礼は思う。






リクエストいただきました言切です。
リクエストいただいた下平さんのみご自由にどうぞ!!

20120217

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