金切
2012/02/19 08:33





綺礼が最近切嗣、切嗣と五月蝿い。何時でも何処でも、切嗣切嗣切嗣。
あまりに五月蝿い為に我までその切嗣という人物が気になってしまう。どうせ暇なのだし、と思いそいつに会いに行くことにした。

「ということで衛宮切嗣とやら。貴様は愉悦に値する人間か?」
「…お帰りくださいさよなら」
「まて閉めるな」

英雄王の前で扉を閉めるとは言語道断。こいつ、中々やるのかもしれない。切嗣は溜め息をついて仕方なく扉をまた開いた。それに満足げに微笑むと切嗣は心底嫌そうな顔をする。

「何の用だ、英雄王。手短に頼む」
「特に用はない」
「……」
「まて閉めるな」

こいつはどうしても我を家に入れたくないらしい。少し苛ついて思いきり扉を蹴ると、切嗣はビクリと肩を震わせた。

「お前に会いに来た」
「はぁ?」
「だから開けろ」
「…意味が分からない」








会話の噛み合わない二人。




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