龍切
2012/02/03 22:15
まるで陶器のような白い肌に触れるのは少し躊躇われ、ふらふらとその肌の上で手をまごつかせた。
それに苛立ち顔をしかめた切嗣は龍之介、と短く呼んだ。龍之介は困ったように笑って切嗣の髪をくしゃりと撫でた。
「…なんだか、君に撫でられるのは新鮮だな」
「そう、だね。いつもは切嗣さんからだし」
楽しそうにくしゃくしゃと髪をかき混ぜ、その手で頬を撫でる。先程のように触れるのは憚られず、なんとなく触ることが出来たのは何故だろう。
きっと切嗣が顔をしかめたのを見て、人間らしさを感じたから、と龍之介は自答した。何も言わず、無表情でいると切嗣は生きているのかと質問したくなる程に綺麗だった。切嗣が表情を表すとき、そのとき生きていると龍之介は感じるのである。そんな切嗣の表情を自分が出させているかと思うと、龍之介はぞくぞくと興奮に似た何かを感じていた。
龍切練習(^o^)
龍之介に切嗣をなんて呼ばせたらいいのか分からず、とりあえず切嗣さんにしときます。そして龍之介の口調をどうしようかと悩んでいます。
prev | next