9.

「今日は……悪かった」

帰り道に剣人が呟いた。

見上げるヒカルとは逆方向を見ている。

「修行が足りなかった……」

珍しく耳まで真っ赤だ。

「ううん、びっくりしたけど……」

ヒカルは不意に剣人の袖を掴む。

「ヒカル?」

「こんなにドキドキするの、
剣人さんとだけだから……」

ヒカルの剣人に負けないぐらい顔が紅潮するのを感じ、
その袖に額をピッタリ付けた。

そんなヒカルを見て、ふっと笑う剣人。

彼女の髪を優しく撫でた。

「じゃあ今度は2人だけの空間で……な?」








END

[ 9/38 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -