3.

「剣人さんお待たせ」

片付けを済ませて着替えたヒカルが、
店の裏口で待つ剣人の元に来た。

白いブラウスに着替えた彼女の髪には、
いつか剣人がプレゼントした髪飾りが揺れていた。

「どうかな?」

微笑みながら、少し照れながら髪飾りを見せるヒカル。

「ああ、似合ってる」

「ふふっ」

髪を優しく撫でてやると更に笑顔が弾けた。

「喜んでんなら良かった」

剣人がそっと手を差し出すと、
ヒカルもその細い手を重ねた。

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