5.
出来上がったハンバーガーをペーパーに包み、
店名のロゴスタンプが押されたクラフト袋に入れた。
「お待たせしました!」
「お、サンキュ」
コーヒーもごちそうさま、と京也が立ち上がり、
ヒカルもキッチンから出て来た。
袋に鼻をつけて嗅ぐと、
湯気と共に食欲をそそる匂いが上がる。
あの2人が羨ましいわと京也が笑う。
「今度は3人でも来てくださいね」
ヒカルが微笑むと、
「いや、お前を独り占めにくるわ」
と京也は返し、
優しく額にキスをした。
ヒカルの肩を抱いて胸に寄せる。
「京也さん?」
「こんな事してると、
ハンバーガー冷めちゃうなー」
もう……と唇と尖らせたヒカルに、
京也はもう1度唇を合わせた。
END
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