3.
「…………
どうしようかなぁ!」
ヒカルはプイっとそっぽ向いた。
「生意気!」
拗ねて見せるヒカルを透は後ろから抱き締めた。
そして耳を食むぐらいの近さで囁いた。
「なー、何か食いたい。
食わせて、お願い。
何でも言うこと聞くから」
そのかかる息がくすぐったくて、
肩をすくめてしまった。
それに気付いた透はヒカルに首筋にキスをする。
何度も何度も。
本当に甘えてくる透が可愛くてヒカルはその頭を優しく撫でた。
「じゃあ……
お話したっぷりコースね?」
「……バーカ!
俺、お前のまかないがいーな!」
「ふふ、かしこまりました!」
肩越しにちゅっと唇を合わせて2人は店内へ入って行った。
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