6.

わたしは急いでキッチンに戻り、冷蔵庫を開ける。

自分のお昼ご飯のつもりで作ったミートパイ。

あと焼くだけだから、
剣人さんと半分こしよう。

オーブンを開けてタイマーをセット。

その間に洗い物を片付けて……っと。

「……ん?
またいい匂いがする」

残り少なくなったハンバーグを頬張りながら、
剣人さんはこちらに目を向けた。

「ふふ。
もう少しお待ちください」

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