5.
「お待たせしました!」
「ああ」
剣人さんは椅子に座り直し、
先にテーブルに置いてあったフォークとナイフを手に握った。
とても嬉しそうにしてくれて、
わたしも嬉しくなった。
「いただきます」
「はい、ごゆっくり」
美味しそうに頬張る姿を見てると、
こっちも幸せになるなぁ。
「あ、そうだ!」
さっき困らせちゃったし、
何かお詫びしなくちゃ!
「ん?なんだ?」
「あ、内緒!」
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