3.

軽く腕がぶつかり、
そのいつもクールな目が丸く見開いた。

「ち、近いな」

「???」

え?え?

どうしちゃったの司さん。

「ああ、近づいたのは俺か。
いや、ウィンドウを通して見ると
もっと距離があるのかと……」

どんどん口籠っていく……。

こんなしどろもどろになるなんて珍しくなぁ。

「……
何をやってるんだ、俺は……」

(真っ赤になっちゃった……)

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