10.

コンコン。

ドアをノックする音が聞こえた。

「!!」

びっくりした……。

でも思わず引っ込めた手を剣人さんに素早く掴まれた。

そして指先に軽く口付ける。

「今行きます!」

ドアの向こうのスタッフらしき人は差し迫った集合時間を告げて、
その場から立ち去ったようだった。

「……悪い。
俺、行ってくる」

そう言うと剣人さんは掴んだままのわたしの手を引き……



(チュッ)



1秒にも満たないぐらいの短いキスをしてくれた。

そして優しく頬を撫でてくれた後、
衣装に着替え始めた。


[ 40/41 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -