8.

「いてぇ……冗談だ」

それに反発するように、
更に強く抱き締められてしまった。

「きゃっ」

「そんな拗ねるな」

そう優しく言うとこめかみに唇を寄せてきた。

その唇がこめかみから耳をくすぐり、
耳たぶをちゅっと吸われた。

背筋にゾクッと快感に似た感覚が走り、
思わず息が漏れてしまう。

それに気付いたのか、
剣人さんは私を抱き寄せる腕に力を込める。

「ん……」

「痛いか?」

「苦しいよ」

「……わりぃ」

そう言うと剣人さんは優しく愛おしそうに頭を撫でてくれた。

[ 38/41 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -