青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ






「綱吉くんの友達も屋上にいるんだよね?」

「あ、…はい。」

屋上へ続く階段を登りながら、ふと佐助は足を止め耳をすました。
同じように綱吉も足を止める。

「どうしたのだ?」

復活した幸村は二人の行動に?と首を傾げた。

「なんか、騒がしいね。」

どこからか聞こえてくる怒声と、…爆発音。
どう考えてもこれから自分たちが向かう場所である事は明白、だが佐助も綱吉もそれを口にはしなかった。

「むう、政宗殿が何かしたのだろうか。」

幸村の顔がすっと険しくなった。
そんな中、嫌な汗が綱吉の背中を伝う。
―いや、そんな…!
全力で否定できたらどんなにいいか、心当たりがありすぎて綱吉は佐助たちの顔を真っ直ぐ見れなかった。

「そ、そうですね」

屋上のドアに手をかけた綱吉はふう、と小さく深呼吸をした。
どうか、気のせいでありますように。

「開けます」

綱吉はそのまま勢いよくドアを開ける。
―その瞬間、飛び込んできた光景は―。

“優に飛び蹴りをされた獄寺が政宗を巻き込んで倒れていく。”

まるでスローモーションのようなそれ。
獄寺に潰された政宗が発した悲鳴に近いへ、へるぷみー!!で綱吉はやっと我にかえった。

「っ優ー!!??
なにしてんのー!??」

騒ぎの渦中の人物である優はふん、と息をついていた。








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