青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ
「ちゃんと飲み込んだ?」
「ああ!」
「じゃあ、話に戻るけど…」
佐助の話はつまり、こういうことだった。
幸村と佐助が通う婆娑羅学園の隣町にある並盛高校が事情により廃校になってしまった。
近隣ということもあって、今年度は婆娑羅学園高等部では多数の外部生を受け入れる事に決まった、というのだ。
「いやぁ、楽しみだね!」
にまにまと気味悪げに笑う佐助を見て幸村は首をかしげる。
「それのどこが楽しみなのだ?」
「えー。
可愛い子ちゃんが外からいっぱい入ってくるかもしれないじゃん!」
旦那だって好きな子の一人や二人できると思うよー?と佐助がそう軽く言えば、幸村の顔はかあっと赤く染まっていく。
「は、破廉恥な!」
「なんでよ!」
「某は、そんな事、ない!」
ぶんぶんと否定を示すように首を振る幸村を見て、やっぱり早いかなあと思う佐助であった。
「あ、ウグイス!」
「おお!何処だ佐助!」
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