青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ
「ね、旦那知ってた?」
縁側にて。まったりとお茶を啜っていた猿飛佐助は、庭先で一心不乱に竹刀を振るっていた幼馴染みを見ながら、ふと何か思い付いたように、そんな事を口にした。
「む、なんだ佐助」
竹刀を振るっていた真田幸村はその言葉に、ピタリと竹刀を振るう手を止めた。
額からはつう、と汗が流れ落ちていた。
まだ少し肌寒いというのに…。
佐助は呆れたように笑って、何処からか取り出したタオルを投げつけた。
それは見事幸村の顔面に当たる。
「ぶふっ!」
「俺様ナーイスコントロール!」
タオルを顔面で受け止めた幸村に佐助はとにかく座りなよ、と自分の隣を叩き招いた。
「っ佐助!」
「もーうるさいなあ。
団子、要らないんだね。」
「!!」
佐助がチラリとおやつの団子を見せれば幸村はむうっ、と呟いて大人しく隣に座った。
「はい、お茶。
ちゃんと汗も拭いてよね
鍛練が楽しいのはわかるけどさあ、」
風邪なんか引かれたら俺様が困るんだからね!と注意を受けながらも、幸村の手はすでに団子に伸びていた。
「ふぁすけ、そへよりなんらさふきのふあ」
「あああ!汚い!飲み込んでから話してっていつもいってるでしょ!」
「(ごくん、)す、すまぬ」
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