青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ






「えー、では諸連絡があります…」




「あ、の」

「なに?」

優はできるだけ、幸村が怯えないよう(笑顔笑顔)に心がけ返事をした。
幸村の顔は緊張により少し強ばっていた。

「ひ、額は大丈夫で、…ござるか?」

申し訳ない、とハの字に下げられた眉に優は自分のほうが悪い事をしているような気がしていた。

「うん。大丈夫だよ」

全然痛くないから、と優が笑ってみせれば幸村は安堵にふにゃりと顔を緩ませた。

「私の方こそ、ごめん。
それで、本当に怪我はない?」

「そ、某は日々鍛練をおこなっている故、体だけは丈夫でござる」

「そっか。よかった」

ふわりと笑う優を見て、幸村はドキドキと自分の心臓が高鳴るのを感じた。

「鍛練って、何か武道でもやってるの?」

「―っ剣道を!」

「へえ、剣道…楽しい?」

「もちろん楽しいでござる!」

お強い方との試合は特に、燃えまする!と目を輝かせ語る幸村を熱い人だなあと優は思った。

「(あれ、誰かに似てる?)」

きょくげーん!優の耳にそんな声が聞こえた。









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