青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ
「かすが、席そこなの?」
「…文句でもあるのか?」
そしてなぜお前がここにいるんだ、とかすがは隣にいた佐助を鋭く睨んだ。
「俺様隣の席だよー!」
今日からよろしくね!と笑う佐助にかすがは心底不愉快だというように顔を歪ませた。
佐助は気にしていないのか、かすがの反応に満足げに笑った。
「かすがったら、ほんとは嬉しいくせにー!」
「お前は今すぐ死にたいのか?」
二人の言い争いをぼーっと眺めていた幸村の隣に、しぶしぶと言った様子で(綱吉に懇願された)優が席についた。
「あ、よろしくお願いします」
「!」
幸村はその瞬間自分の心臓が止まるのではないか、と思うほどに驚いていた。
「…あ!今朝の!」
目を真ん丸に見開いた幸村と優の視線がバチリっと、かち合う。
優もそこでやっと幸村の存在に気づいた。
優の叫びに佐助がビクリと跳び跳ねた。
「何?旦那なんかしたの?」
「(あわあわあわ!)」
「え、ちょっ大丈夫かこの人!?
壊れたロボットみたくなってるよ!」
「気にするな、そいつは女が苦手なんだ。」
私はかすがだ、と幸村を無視し自己紹介を始めるかすがに優もあ、はい伊藤優ですよろしく、と返す。
そんな二人の間に佐助がずいっとはいる。
「俺様は猿飛佐助!
でこっちが…真田幸村ね!」
「あ、よろしく」
「よ、よよよよろしく」
顔を真っ赤に染め上げた幸村を見て優はああ、そんな感じがする、と一人納得した後、なんか可哀想な事をしたなあと嘆いていた。
「で、旦那がなんかしたの?」
優は旦那?と首を傾げながらも、いやなんでもないからと答えた。
ふーん?と首を傾げた佐助は担任に言われ(前向け猿飛!)前に向き直った。
かすがはそんな佐助を見てふんと、鼻で笑った。
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