青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ
「えーそれでは、席替えをするので、くじを引いてください!
くじを引いたら黒板の座席表と確認するように!」
黒板
01 10 20 16 19 05
21 02 17 06 12 26
13 27 08 18 28 03
15 22 24 04 29 25
09 30 11 23 07 14
優は手にした番号(…いやだ、苦なんて)を心底呪った。
手書きで書かれたソレは優にはどうすることも出来なかった。
「獄寺はどうだった?」
肩を震わせる獄寺を見て、大体の想像はつくが、優は一応尋ねた。
獄寺は5と書かれた紙を優に見せた。
「ツナは何だっけ?」
「十代目は17だった。」
優はもう一度自分の番号を見て座席表を睨み、ふう、とため息をついた。
「って事は前20隣6・2後ろ8か。
あー、獄寺これ6じゃないかな?」
「どう見ても9だろ」
「いや見ようによっては6でしょ?」
「諦めろそれは9だ」
「…修正ペン持ってない?」
「持ってねえ」
優は項垂れた。
どうしても、綱吉の近くの席に(あわよくば隣の席に)なりたいのだった。
それは獄寺も同じようで仕切りに他の人間の番号を気にしている。
「よろしくなツナ!」
聞き逃せない山本の一言に獄寺も優も顔を強張らせ詰め寄る。
「え、え?山本ツナの近くなの?」
「前の席だぜ」
ニカッと爽やかに笑うラッキーボーイ山本は20と書かれた紙を獄寺と優に見せた。
瞬間二人は恨めしそうに山本に飛び掛かる。
「替われこの野球バカ!」
「山本ズルい!」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ二人を止めたのは綱吉の悲痛な叫びだった。
「二人とも!頼むから静かにして!」
綱吉にそう言われたらピタリと止まるしかない二人はそれでも山本を睨みつける事を忘れない。
綱吉は恥ずかしくて(頼むからそんな事で喧嘩しないで欲しい)穴があったら埋まりたい、とまで考えていた。
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