青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ






入学式も終わりに差し掛かっていた頃、綱吉は何故だか、とても嫌な予感がした。
そして悲しいかな綱吉の予感は100%の確率で的中する。

「それでは副担任の先生を紹介します。
“一年B組はリボ山先生”です。」

リボ山なんて名字珍しくもない、…きっと人違いに違いない。
そんな綱吉の願いにも近い想いは木っ端微塵に砕かれる事になる、檀上に立つ人物によって。

「んなー!?」

リボ山先生こと、リボーンはショックを受けている教え子に向けて、爽やかな笑みを浮かべてみせた。
何も知らない女子たちからあがる黄色い声援のお陰で、綱吉の悲鳴は消される事となる。
綱吉はショックから立ち直ると、慌てて優の方に向き直る。
いろいろな事に通ずる彼女だ、この事を知らなかったとは考えられない。

「優!」

優は眉を下げて申し訳なさそうに、立っていた。
その様子から綱吉は優がこの事を事前に知っていたのだと理解した。

「リボーンが、ツナには内緒にしろって」

ごめんなさい黙ってて、と項垂れる優を見て、綱吉ももう何も言えなかった。

「(これから、どうなるんだ)」

綱吉は先行きが不安でいっぱいになった。
壇上の家庭教師は綱吉の気も知らないで、楽しげに話を続けていた。










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