青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ






「でも、凄い偶然ですよね!」

「皆同じクラスだもんね!」

綱吉は隣を歩く京子とハルの会話を聞きながら確かにそうだよなあ、としみじみ思っていた。
果たして本当にただの偶然なのか、そこのところだけが綱吉には不安でいっぱいだった。

「それにしても、やったな優」

綱吉たちの後ろでは山本優獄寺クロームが並んで歩いていた。
勿論獄寺は綱吉の背中を守るためであった。

「(視線が痛いよ獄寺くん!)」

山本が優の頭をわしわしと撫でると、優は得意そうに笑顔を見せた。

「あははは!
私の腕の見せ所だからね!」

優は自らの右腕をぽんと叩き、でも案外うまくいったよねえとクロームに笑いかけた。

「骸さまも、一緒…?」

「うん、そうだよ。」

クロームも嬉しそうに笑った。

「野球バカよりはやるじゃねえか!」

会話の断片を聞いていた綱吉は一体何の話だろうか、と首を傾げる。
聞きたくはないが、聞かなければならないそんな気がした。
綱吉は頬が引き吊らないよう気をつけながら、後ろを振り返った。

「優?獄寺君?なんの話?」

「な、なんでもない!なんでもないよ!」

「そ、そうですよ十代目なにもありません!」

「(絶対なんかあったー!?)」

目に見えて慌て出す二人に綱吉は自分の勘が当たってしまったのだと嘆く。
その後も綱吉がいくら聞き出そうとしても、二人はぶんぶんと首を振り続けた。









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