青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ
「ちょっ、旦那!?」
佐助はあわあわと落ち着かない幸村の元に駆け寄ると、「ほら、深呼吸はいすーはーすーはー」と慣れたように落ち着かせ、固まっていた担任にも頭を下げる。
その流れるような動きに無駄はなく、後ろの席に座っていた綱吉は人知れず感心していた。
佐助にとっては自然と集まる視線が痛く、にやにやと笑っている政宗を睨み付ける事も忘れない(チクショウ!)。
そんな中、再び教室の扉がガラガラと開いた。
佐助に集まっていた視線が一斉に移動する。
佐助はほっと息をはいた。
「遅れてすいませんー。」
そんな声に幸村の肩だけがビクリと揺れた。
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