青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ






「えー、今日から君たちの担任となりました田中です。
僕は去年まで並高に勤めていたので―」

そんな担任の話を不貞腐された様子で聞いていた伊達政宗は(なんで小十郎が担任じゃねーんだ!)ちっ、と短い舌打ちをすると八つ当たりとばかりに隣に座っていた佐助の椅子をゲシゲシと蹴った。

「おい、猿」

「なーに、竜の旦那」

ちょっと、蹴るの止めてくんない?と眉を潜める佐助だが、その口許は締まりがなく緩んでいる。

「HA!なにへらへらしてんだよ!
それと真田はどうした?」

「いやー可愛いこちゃんがいっぱいいるなあ、って(でれでれ)
旦那?知らないよー。
どうせまた鍛練に集中して時間忘れてるんじゃないのー?」

そんな気の抜けた返事に、政宗が呆れたようにため息をついた時、遠くから叫び声が聞こえてきた。
政宗にはそれが一瞬で、自他共に認めるrivalのものだとわかった。
そして、佐助の表情は先程とうって変わって、険しいものになっていた。

「破廉恥でござるうううう!」

教室の扉を破壊する勢いで、真田幸村は一年B組に登校した。







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