青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ






ふわふわ卵に包まれたオムライス。
ちゃぶ台に並べられたそれにはご丁寧にも、ケチャップで名前が書かれていて優はうわああああ!と感嘆の声をあげた。
そして優は今更ながら自分がお腹を空かせているのだと気がついた。

「凄い凄い猿飛くん!」

「優ちゃん?そんなに褒めても食後のプリンしか出ないよ〜。」

「プリン!?」

「何で旦那が食いつくの」

こらこらこら、と顔をしかめる佐助はさながら母親のようで、微笑ましい。
信玄がちゃぶ台につくのに続いて幸村も慌ててそれに続く。
まるで家族のようだ、と優は思った。
温かい家族。
私が、ここにいてもいいのだろうか。
そんな戸惑いを見せる優に佐助はニコリと微笑んだ。

「さ、優ちゃん。
食べようか。」

お腹すいたでしょ?と微笑まれて優はゆっくりと手を合わせた。

「「「「頂きます」」」」

オムライスを口にした瞬間、優は満面の笑みを浮かべるのだった。

「美味しい!」










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