青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ






幸村は軽くパニックに陥っていた。

「(まさかまさかまさか!
女子にぶつかってしまうとは!)」

幸村は超がつくほどの初で、女子への免疫がまったく、なかった。
ぶつかった物体が女子だと分かるや否や幸村の頬は瞬時にかっと赤くなり、頭の中は真っ白になった。
そして、その口は言葉の紡ぎかたを忘れてしまったように、ただパクパクと動いていた。

「―大丈夫ですか?」

そう言って差し出された手にも返事をする事が出来ず、幸村は更に赤くなる始末。
手をとらない幸村に焦ったのは優の方だった。

「もしかして、どこか怪我した!?」

打ち所か悪かったか!と勘違いした優はばっと幸村の傍にしゃがみこむと腕や頭、腰をペタペタと触る。
幸村は自分の心臓が止まりそうな気がした。


「どこ!?どこが痛い!?」

「は、」

「歯?」

「は、破廉恥ぃぃぃぃ!」

「え、うわ!ちょっ、待ってっておーい!」

幸村は優を突き飛ばすと制止も聞かず、廊下をすごい勢いで駆けていった。
後に残された優は痛む耳を抑え呟いた。


「破廉恥?」







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