青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ






「ツーナ!そろそろ帰ろ――真田くん?ツナになにしてんの?」

綱吉は真上から聞こえた優の声に頭をあげた。
そこで綱吉は、優を待たせていたことを思い出す。

「―っ伊藤殿!」

優は冷たい目で幸村を睨み付けていた。
それもそのはず、綱吉(涙目)の上に覆い被さる幸村(微かに頬を染めて)を発見してしまったからだ。
誰がどう見ても、誤解しか生まれない。
その事に佐助も気付いたのか、冷や汗をかく。

「―っ、優ちゃん!違うんだよ?これは…」

「…真田くん。」

にこり笑った優に胸の辺りがきゅん、とときめく幸村だった。
しかし、その時優の後ろには般若が見えたと後に佐助は語る。

「な、なんでござろう?」

「覚悟は、出来ているんだろうね?」

「は、」

鞄を投げ捨て優はゆっくりと幸村に近づいていく。

「に、逃げてください!」

綱吉が声を張り上げる前に佐助は幸村の手を引っ張り走っていた。
ヒシヒシと伝わるそれは確かに殺意が籠っていて佐助はヒヤリと背筋が凍えた。

「コ ロ ス」

キラリ、目を光らせて優は走り出していた。

「ぎゃあ!優ちゃん目がマジだよー!」

「さ、佐助ええ!」

「待てコラァァァァァ!」

「優!待っ…待って!優!」











(なーんだ!私の勘違いだったのかあははは!)
(…痛い)(…痛いでござる)
(笑い事じゃないよ優)
(う、…ごめんなさい。ツナのことになるとつい、我を忘れちゃって…。)


(でも、ほら早い内に誤解が解けてよかったよかった。もう少し遅かったら、確実に撃ってたし)
(優!?)







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