青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ






授業が終わるや否や綱吉の周りには人が駆けつける。
その中には、勿論獄寺も優も含まれていた。

「大丈夫!?生きてるツナ!」

「十代目ぇぇぇ!」

綱吉は眉をハの字に下げ弱々しく頷いた。
ハルは綱吉の赤くなった額を恐々と触り、驚きに声をあげた。

「はひ!ツナさんおでこ腫れてますー!」

「―っ私、保健室から氷貰って来る!」

さあっと顔を青ざめて、優はツナの「え、いいよいいよ優!?」という制止も聞かず走り出した。

「っでは十代目!俺は購買で水を買って来ますね!」

「ちょっ、獄寺くん!
俺は大丈夫だって!」

そして獄寺も優に対抗するかのように、購買に向かって走ってしまった。

「大丈夫かツナ?」

「…山本。」

綱吉はヒリヒリと痛む額を擦り(ツナさん!触っちゃダメです!)、ふうと息を吐いた。

「あ、やっぱり痛いや」

綱吉は変わらぬ家庭教師(今は高校教師)の力を強く再確認した。
どうやら衰えなど知らないようである。







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