青春×××群雄劇(仮)(bsr×RE!) | ナノ
「俺たちみんな、幼少部からの馴染みだよ。」
慶次が代表するように、カルピスが入ったペットボトルをシャカシャカと振りながら言った。
それに合わせ幸村は首がとれるんじゃないか、と綱吉が内心で心配するほど首を縦に振る。
(ぶんぶん)
優はふうん、と考えてポツリと呟いた。
「あれ、かすがちゃんも?」
「うん。かすがちゃんもそうだけど、この頃は一緒にいてくれないんだよね。
謙信にばっか夢中だから☆」
事も無げに言い切る慶次にかすがはカッと赤くなり、側にあった元親の携帯を慶次目掛けぶん投げた。
「うるさい前田慶次!」
「おっと、」
「俺の携帯いいいいい!」
慶次はひょいと携帯を避け、あははかすがちゃん怖いよと笑っていたが、元親はコンクリに叩きつけられた携帯にホロリ涙を流した。
「確か元親が姫若子時代を卒業したあたりから、だよなぁ」
政宗はタコさんウインナーを箸でつまみながら思い出したようにそう言った。
「姫若子??」
キョトンと目を丸くする、優綱吉ボンゴレメンバーに元親は慌てる。
それは元親のもう誰にも知られたくない黒歴史である。
「ばっ!政宗!?それは言うなって!」
「はひ?どういうことですかー?」
ニタリ、元就は心底楽しくて、愉しくて仕方がないと言うように含んで笑った。
「こやつは幼き頃女子のような格好をしていてな、」
「おいいいいいい!」
ぎゃあぎゃあと騒ぐ元親の頭を元就はうるさいと一喝して叩いた。
「面白いぐらい個性的な面子だね。」
「でも、とても楽しいでござるよ」
にこにこと笑う幸村に優もそうだろうね、と返してぱちんっと両手を合わせた。
「ごちそうさまでした。」
ランチタイムの終わりを告げる鐘が鳴る。
彼らは慌てて教室に戻ることとなるのであった。
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