視線の先には自分の体液と、男がつい先ほど出した精液が混ざったものがまんべんに塗りたくられている。
そして性器の先端には新しい精液が粒を作っている。
こんなものを膣に入れてしまえばもしかしなくとも子供が出来てしまう。
騎士としての権力と男としての力に屈服させられて、あまつさえ孕まされるなんて受け入れたくない。
けれども騎士の命令通りうつけにならなければいけないのもわかっている。
そうしなければもっと恐ろしい事が…。
震える腿で騎士のすり寄って、その腰にまたがる。
「言え。教えただろ。乞いかたを」
「、きしさまの、…俺の中にいれさせてください。たくさん出してください…きしさまぁ」
下賤な乞いのはずなのに、まるで神にでも懺悔するかのような懇願に騎士は歓喜と憎悪が募る。
屈服させたのに、まだそんなにも綺麗だなんて、これではこの子供はいつか鳥かごから逃げてしまう。
翼なんて折るものではない。削がなければ。
もっと、もっと堕ちてくれ。自分よりももっと奈落へ。
「くれてやる。嬉しいだろう?」
「はい、…はい、…うれしいです」
許可を出せば、増える腰を落として自ら穢れた棒を膣の中へと挿し入れる。
先ほどまで後孔に入っていたものが、膣の中にある。
これから自分で腰をふり、精液をねだらなければならない。
守るものがなければこんなことしなくてすんだのだろうか。
否、守るものがなければ、こんないつまでも理性を捨てずに清廉ぶらずに、とっとと堕ちてしまえたのだろうか…。

[ 11/11 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -