「僕の天使」の上城と五年生(傍観)
  

※上城VS五年




「おい、何を庇っているんだ」

『何って言われても、

後輩がピンチの時は助けるのが先輩じゃないの?』

「だけどそいつは天女様のお心を深く傷付けたんだぞ!」

「ハチの言う通りだ、そいつは万死に値する程の罪を犯した」

『それに関しては僕からも謝るよ

だけど、罪の重さを決めつけるのはキミ達の役目じゃない

それこそ天女様が決めるべきことだよ』

「しかしあの御方は心優しい天女様だ、すぐに気を使って今回のことを許すだろう

それでは、またこいつ等くのたまは罪を犯す」

『それは違うでしょ

この子達は何も理由がない限り、感情的にはならない、それは下級生だとしても一緒だ』

「天女様に何か非があるとでも言うのか!」

「あの御方がそのような事をするわけないだろ!!」

『それは此方の台詞だよ、兵助、勘ちゃん

この子達のことを何も知らないくせに、変な言い掛かりは止めて』

「じゃあ何?

キミも他のくのたまみたく、天女様の敵になるの?」

「雷蔵、何を言っているんだ…コイツがそんな事するわけないだろう!」

『そうだね、天女様の敵にはならないよ


だけどキミ達の敵にはなる』

「おいっ!」

『当たり前でしょ、この子達のことを何も知らない知ろうともしない、それなのに勝手に自分達の価値を押し付けて、罵って罵倒して批判して、挙げ句の果てにはこの子を傷付けようとした

勝手に喚くのも大概にしろよ、忍たま風情が


ねえ、分からないの?

キミ達みたいな人の行動が天女様の名誉を傷付け、こうやって他人の怒りをかっているんだ、天女様は何もしていないというのに

キミ達はね、僕の可愛い後輩だけじゃなく、皆が愛してやまない天女様も傷付けているんだよ


さっきキミ達は言ってたよね?


天女様を傷付ける者は万死に値すると、僕から言わせてみればキミ達だってそうだ、それに上乗せしてくのたま達を未遂とはいえ傷付けようとしたんだ、万死どころの騒ぎじゃないよ



ねえ、どうやってこの罪を償うの、キミ達は?』



上城マジギレ五秒前

こんなに天女様を守っておきながら、コイツは非天女派です
したたか系くのたま



2012/06/19 07:42

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