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ブライト(ジューンブライド)
女性/年齢不詳/身長163cm/武器:指揮棒/固有:コルセット/戦闘タイプ:聖隷術士/種族:聖隷
壮年な女性の見た目をした聖隷。花嫁衣装を思わせる白いドレスとピンクブロンドの髪色(毛先にかけてブロンド)、そして何より変わった使い方をした敬語が特徴的となっている。中でも「〜でごさいまするですね」が口調。性格は温厚かつ思慮深いものであるが、その反面他者に同情を掛けない何処か冷ややかな一面も見せる。
聖寮に所属し使役される聖隷ではあるが、本人曰く「お役目後免の窓際聖隷」「今は主人となる人間が居ない」といった理由で普段は聖寮が管轄する地域の古書室などで本を読み漁る日々を過ごしている。しかし役目を終え、放っておけばそのまま消滅を待つのみの聖隷にしては三等退魔士が複数人体制で常に彼女の護衛を行っているなど端から見ても過剰と言える対応を受けている。この過度な対応からベルベットには『聖寮にとって価値ある存在』と認識され、利用目的の下、半ば脅迫・誘拐される形で一行に加えられる事となる。(尚、本人は「聖隷として“人間”に従うのは当然な事だから」と素直に同行するどころか、寧ろ乗り気な姿勢を見せている。また、一行の面々に業魔が居る事には特に気にしていない様子)
上記のように本人は役目を終えた聖隷と評しているが実力に関しては折り紙つきであり、同じ聖隷術士であるライフィセットは彼女に強い尊敬の念を向けている。彼女もベルベットからの嫉妬を半ば人生のスパイスとして楽しみながら、ライフィセットを弟子のように接し、そして時には気紛れに戦術などを指南している。また、マギルゥからは影で「相変わらずとんだバケモノ級の聖隷」「何処が窓際聖隷なのか、寧ろ以前より強くなってないか」など実力を高く評されると同時にマギルゥと面識があるような空気を匂わせている。反面、一等退魔士であるエレノアは彼女とは一切面識が無いどころか彼女の存在すら知らされておらず、また猫の手も借りていたいような今の聖寮が彼女ほどの実力者を現場に派遣しない上に退魔士と契約をもさせていないという事実に猜疑心にも近い疑問を向けられている。
基本的に普段は余裕のある佇まいと言動を見せる彼女だが、同じ聖隷であるラックに対してのみに僅かではあるが感情を顕にした様子を見せる。メンバーからはその聖隷がベルベット達と行動を共にしている何かしらの理由となっているのでは、と予想されているが本人はその手の話になると飄々と流す為に真偽は不明となっている。

そんな彼女の正体はかつて先代筆頭退魔士であるクローディンと契約をしていた聖隷である。元々はラック(ブ“ラック”スーツ)と共に天界で暮らしていたが、育ての親である天族に連れられ下界。育ての親が人間との共存を諦め、姿を眩ましてからは、ラックと共に地水火風いずれにも属さないはぐれ者の聖隷として数万年以上もの長い期間を二人っきりで過ごしていた。基本的には人の寄り付かない場所で隠れて暮らしていたが、人間に強い関心·憧憬を抱くラックが突発的に人里へ降りていく事が幾度もあった為に完璧に断絶した暮らしをしていたわけでは無かった。人助けをしようとするラックを説得するのは無理であると痛感していたので、彼女を連れ戻す為に人間に手を貸すことも少なくはなく、その人間達の中に計らずとも後の英雄(導師)も含まれていた為精隷の中では人生経験が豊富だった。そんな数百年に一度のペースで人間と奇しくも交遊を続けてきた二人の運命が変わったのは先代筆頭退魔士であったクローディンとの出会いである。
いつもの突発的人助けがきっかけで、ラックと共に若きクローディンと契約をした後は、共に「暗黒の時代」を終わらせるなど英雄王の偉業を支える立役者として活躍していた。しかし、彼がアーサーを守る為に命を落とした事によってクローディンとの契約が破棄され、ラックは友人であったメルキオルに、彼女自身は弟子であるアルトリウスと各々契約が移行される。ブライトがアルトリウスに深く介入はしないまま旅を続けている裏で、ラックは契約がメルキオルに移行した事によりかつての輝かしい英雄的な行いからは一転して、聖寮裏で暗躍するメルキオルの右腕的な存在として活躍するようになる。また、マギルゥが彼の影として抜擢された経緯から最後の試練までの出来事にも関わっていた事が、マギルゥと面識があった理由である。その際に幾度か模擬戦を受け持ったらしいが、当時のマギルゥは手も足も出ずに完封された過去からマギルゥ本人はトラウマ的思い出として今でもその話題になると苦々しい表情を浮かべる。そうして数十年以上もの間、聖寮の影として暗躍を続けてきたがラックがそれらの行いに対して加護領域すらも侵食する度合いの『穢れ』を抱くようになった事から良くも悪くも非干渉的だった姿から一転して反旗を翻そうと画策するようになる。アーサーが英雄として祭り上げられていくのに合わせて聖寮と距離を置き始めたが、逆にそれによってラックが請け負う仕事が増えてしまうという悪循環を受けてしまうようになっていた。
天界出身の聖隷の中では若手の部類ではあるが、地上で生まれ育った聖隷と比べるとその力は非常に強大となっている。普段は[制約]を掛けている為、通常の聖隷より頭二つ·三つ分ほど飛びてている状態に留まっている。[真命開放]をした際には[制約]のブーストもあり世界の基盤そのものにすら影響を与える強大な力を取り戻す。しかし彼女自身はこれ以上人間たちに振り回されるのは真っ平御免であると考えている為に、本来の力を使用することはまず無い。
また、術式を使用する為の詠唱は殆ど適当で、これも発動する術が十分な力を発揮しないようとした措置である。(尚マギルゥからはデタラメな詠唱を使っていることはバレている)



2022/02/26 19:34

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