鬼滅主
  

伏見 志緒(フシミ シオ)
鬼殺隊に所属する女性隊士。28歳。
常日頃から陰鬱とした雰囲気と風貌を醸し出している女性。また、非常に無口な性分から業務以外では滅多に他人と話す事がない。上記の見た目と無口な性分に加えて同期が全員鬼との戦闘で亡くなっている為、交友関係が壊滅的となっている。それ故か任務も単独で行うものが多く、合同任務でも遊撃要因として動く事が殆どである。かつて重柱であった妹とは唯一良好な関係を築いていた相手だったが、見た目・中身共に快活な妹と余りにも正反対だった為周囲からは訝しげに見られる事も多々であった。
元は一族それぞれが一つの呼吸を世襲制で伝承し続けている分家を束ねる本家の出だったが、妹の方が本家の後継者に相応しいとして彼女自身は分家に養子として送られている。それ以降はその家が継承している呼吸法を磨きながら本家である照子を後継者に育てるべく裏方としてサポートを続けていた。実家及び鬼殺隊では主君・柱として敬語で接するが、照子本人の希望でそれ以外の場では以前のように姉として砕けた口調で接している。妹である照子曰く「根っこは優しい穏やかで明るい人柄」が彼女本来の性分だと言う。
妹の言う通り本来の性格は明るく快活なものであり、上記の性分や見た目は妹を本家の長として成り立たせる為の手段として作られた偽りのものであった。柱として充分な実績と人望があるのにも関わらず、御家の目的を果たせずにいる己を攻め入る照子に少しでも自信を着けて貰おうと始めた手段であったが、志緒本人はその行いはただ妹の思いを無視し、追い詰めてしまった要因になっていたのではないかと悔いている。

【収(シュウ)の呼吸法】 おさまる縮まる一ヶ所にまとめる
使用者は伏見志緒。彼女が養子として入った分家が継承してきた呼吸法であり、相手の攻撃と同力・同速の攻撃をぶつける事で技を相殺する戦い方を特徴としている。所謂防御とカウンターに重きを置いた技が殆どな為、多対一より一対一、一対一より一対多に向いている。使用者である志緒も止めや決定的な一撃は仲間に任せ自分は敵の引き付けや足止めに徹底した戦法を取っていた。
【累(カサネ)の呼吸法】
使用者は伏見志緒。一族の分家がそれぞれ継承してきた各呼吸法を組み合わせた技を使用する。相手に攻め手の癖やパターンを読ませない不規則かつ縦横無尽の攻撃が特徴的であり、初見の敵に対しては特に有用となっている。しかし技の強力さは使用者の練度とセンスに依存する形となっており、歴代の使用者内でも実力差がまちまち克つ戦い方にバラつきがあるという特徴を持つ。志緒の場合は大太刀(元々は照子が所持していたもの)と打刀の日輪刀二本を用いており、重さ・長さ・速さにそれぞれ緩急を付けた戦い方に主軸を置いている。

十文字 照子(ジュウモンジ テルコ)
元重(ジュウ)柱の少女。故人。(享年17歳)
同世代同性の人間と比較すると逸脱して長身だが顔つきは年齢よりも随分幼い見た目が特徴的。非常に素直な性格をしているが年齢と比較しても随分と幼稚な思考と言動、身なりが目立つ。その天真爛漫さは気難しいメンバーが多い鬼滅隊においては可愛がられやすい一因となっており、交友関係も広く円満なものとなっていた。上記の性格から姉である志緒とは余りにも正反対、似ていないという理由で姉妹である事実を驚く者も多い。正反対な性格ではあるが姉妹仲は非常に良く、他人と積極的に関わろうとしない姉を輪に呼ぼうとするなど妹ながら明るくリードする場面が多く見られていた。
実家は一族それぞれが一つの呼吸を世襲制で伝承し続けている分家を束ねる本家出身であり、血筋は勿論の事生まれもった恵まれた体躯と類い稀な才能から幼少期から長としての将来を期待されていた。しかし一族から年々重くなっていく期待全てを単身背負う事になる日々により、鬼殺隊に入る頃には普段の明るい性格とは裏腹に人間に酷く怯える暗鬱な性格が時折見えるようになっていく。その一面は人前で出すことは無かったが、唯一姉である志緒には自身の不安と共に吐露しておりその性分を発散する為の『まじない』を施して貰っていた。
柱故に実力は申し分なく、特に一撃一撃の攻撃力は当時の柱の中でも随一であった。また持ち前の明るさと人懐っこさにより隊のムードメーカーを担う事も多かった為、多くの隊員から慕われていた。このように実力と隊員からの支持共に申し分ない柱ではあったが岩柱・悲鳴嶋には「自分はまだ家訓に至る事が出来ていない未熟者だ」と溢す謙虚な姿を見せている。
上記のように隊からは重の呼吸法を使いこなし柱にまで登り詰めた実力者とされているが、彼女が本来使いこなすべき呼吸法は一族の秘術「累(カサネ)の呼吸法」であった。しかし、複数の呼吸法を満遍なく使いこなせるようになる必要がある条件に対して彼女と重の呼吸法は余りにも相性が良すぎた点から他の呼吸法を極めきれず未だ累(カサネ)の呼吸法をモノに出来ずにいた。彼女はその事を非常に負い目と感じており、その事実が二面性の誕生に繋がっていた。
【重(ジュウ)の呼吸法】
使用者は十文字照子。
一撃一撃の重みにより、相手を押し潰すように斬り付ける技が多い。単純な剣速に加え刀自体の重みと使用者の全筋力、全体重、果てには重力を用いて繰り出される一撃は鬼の顎をも叩き潰してみせる。反面、一回の攻撃毎の隙が多い為カウンターに気を付ける必要がある。「岩の呼吸法」から派生したとされる呼吸法。
イメソン:「さよーなら、みなさん」



2019/08/01 15:48

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