TOV主 修正版
  

アサツキ
帝国軍に忠誠を誓う一族の出である16歳の少女。言動ともに荒立ったようすを一切見せない、どちらかと言うと「無感情・無表情」が他者からの評価として必ず挙げられるような人物。自身よりも目上の人間と接する機会が多いためか基本誰にでも敬語。(エステルのように相手を敬う気持ちから、というよりは誰とでも当たり障りなく接せれるから、という理由が強い)帝国軍の任務を請け負う職種柄、状況や相手の変化にも気づきやすいが、その察知能力に反して自分から何か対処策を講じるといった行動力は皆無に等しい。
一族は帝国が設立してから間もない頃に忠誠を誓った“忍”と呼ばれる一族であり、本人曰く彼女はそのしたっぱ。今日では大変珍しい“秘術”と称される魔物を使役する事を得意とする一族であり、彼女も多くの魔物を使役している。一族そのものは普段は帝国から離れた秘境を拠点としているが、任務の際には帝国まで足を運ぶことが多い。隠密性の高さや実力から帝国の汚れ仕事を買うことも少なくはなく、受け持つ仕事内容や“秘術”を用いる点から帝国に属しているとはいえその実周囲からは忌諱されている。
現当主のツクヨミ、現副当主のオボロとは幼馴染だがオボロとの関係性は劣悪なものとなっており、ひと度顔を会わせればオボロに罵詈雑言をぶつけられている。本人も彼の態度から直接会うことは避けるようにな行動を心掛けているが、オボロからはその行いすらも「自分と向き合う勇気がない臆病者」と吐き捨てている。ツクヨミとは上司、部下の関係性になったもののツクヨミ自身はあまり畏まり過ぎない対応を望んでおり、そうするよう伝えるもあまり二人には効力を発揮していない。一族を束ねるトップ2名が共に若い理由としては先代の当主及び副当主が人魔戦争終結後、人間側でありながら敵である魔物を使役していた事に対する処罰で処刑された為、適齢期を迎える前に就任せざるを得なかったからである。また、この出来事がきっかけでアカツキとオボロの関係に亀裂が入ったとされる。

表世界の歴史に置いては、アカツキは一族に身を置く一介の少女でしかないが、実は彼女が“先代副当主”その人である。圧倒的才能と実力を持ってして齢11歳でその座に上り詰めており、時期当主も彼女であると誰しもが思っていた。しかし前述の人魔戦争による余波によって、一族は魔物と手を結んだとして非難と処罰を望まれるようになる。その結果、処罰として一族の当主及び副当主の処刑が言い渡されあわやアカツキも罰されるところであったが当時の当主のお目付け役が身代りとなって処刑される事でアカツキ自身は処罰を免れた。ただ、副当主として一族のトップである当主を守れなかった責任を取るため執行の直後、彼女は自ら副当主の座を降りる選択をする。一族かつ次世代の者達の中ではトップの実力と才能を持ち合わせていたのにも関わらず、自ら権利を手離すこの行為をオボロは今でも怒りとやるせなさと自らの実力不足に対する不甲斐なさを感じている。この感情が複雑に絡み合い心の奥底に溜まっている為、結果的に先述のような態度が表に出てしまっていた。



2019/03/26 21:46

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