復活主
  

ジェメロファミリーの当代ボスである14歳の少女。イギリス人。10代目ボスの座を拒むツナの意識を変えるきっかけとして、リボーンに呼ばれはるばるイギリスから来日する。当初、本来の目的としては自身の同盟ファミリーの中心であるボンゴレボスがどういった人物なのか今後のファミリーの方針を定める為に下見をする、という名目だったが本人の人となりを目の当たりした結果ボンゴレボスではなくツナ本人に興味を示すようになる。結果としてツナに影響を与える、というよりかは自身のボスとしての後学を目的に日本に滞在する選択をし、並中に転入する事となる。(本人は意識していないが、彼女の人となりもツナにとってマフィアのボスとしてのイメージを変える一員となっている)メンバーの立ち位置としては聞き役、ストッパーといった個性豊かな面々の仲介役の一面が強い。が、時としてトラブルの場面であっても己や周りを高める要因になるなら果敢に挑むなど、ツッコミと言うよりかはボケとしての面が目立っている。
性格はマフィアのボスにしては非常に温厚で、前述の通り争い事があればまずは諌めるような無益な争いを好まない性分。また英国育ちのイギリス人という事もあって非常に紳士的な振る舞いを地でやってのけてみせる。だからと言って同業の女性に対してはあくまで“対等”な関係性を意識しており、無闇やたらと女性をか弱いものとしては扱わない。
中性的な整った風貌や、女性にしては低く男性にしては高い声色、スタイルの良さや英国らしい紳士的な振る舞いなどからクラスの女子からの人気が非常に高く、王子様ポジションを獲得している。また、飾らないあっさりとした性格もあって男子との交流も非常に円滑であり、転校生ながらもクラスの人気者ポジションを獲得している。
ボスの後継者として運動神経は勿論、勉学においても高度な教育を受けている為、成績優等生として教師からの信頼、評価も高い。(リボーン曰く本人の高いカリスマ性があるからこその結果)マフィア関係者との関係性においても学校同様に良好であり、摩擦を起こす事なく交流してみせている。まさに弱点がない、理想のボスと言える人物。
戦闘においては、足技に重きを置いた体術を用いる。中でも、情況に応じて戦闘スタイルを大きく切り変える手法は随一のものであり、そういった変幻自在さが彼女の売りともなっている。
元々ジェメロファミリーは代々必ず双子の兄弟並びに姉妹が生まれる因縁を持つ家系であり、歴代のボス全てが双子という異質なファミリーであった。しかし彼女の代における時期ボス候補であった実の兄姉、並びにその次の時期ボス候補であった実の弟妹は彼女が8才の時に事故で全員死亡した為、彼女が歴代ボスで唯一双子ではないボスとなっている。上、下の兄弟のどちらも類い稀なる才覚を持った人間としてファミリーから将来を期待されていた事もあり、彼女のボス就任に対して反対や避難の声も少なくは無かった状況でファミリーを背負った過去を持つ。歴史あるファミリーに泥を塗らぬよう、そして自分が尊敬し続けた兄妹達に顔向けが出来ない人間には決してならぬ用にと邁進し続けた結果、現在のファミリー内外から高い評価と人望を持つ彼女を形成する事となった。彼女自身は次のボス候補となる双子が誕生し、充分に育成し終えたと思える段階で自分は即ボスの座を退任するべきだと考えている。

後にリング争奪戦において、「己が姿を変え続け、あらゆる状況に対応する氷雪」「ファミリーに変革をもたらす変幻自在の氷雪」という意味合いを持つ“雪の守護者”に任命される。
前述の生い立ちから“一度決めたらやり遂げる事”に対する執着は随一となっており、その性分が結果的にファミリーの驚異に活路と変革を見出だす存在になれるだろうと守護者に抜擢される。反面、その余りにも強い性格はツナ達と共に戦っていくにあたって狂気として現れるようにもなっていく。未来編から少しずつ見え隠れしていた狂気的な一面は継承式編、虹の呪い編を経て強く表に出るようになっていく中でかつて家族を事故に見せ掛けて殺害した張本人を前に爆発する事となる。決して他人に見せぬようにと奥底へ内包し続けてきた「あの日(事故当日)自分一人が代わりに死ぬべきだった」という感情から衝動的に殺害した相手に復讐と銘打った勝負を持ち掛け、その最中に自分も殺すよう仕向けるが結果的に彼女の実力がとうの昔に大きく上回っていた事により失敗に終わる。家族を失ったその日から持ち続けてきた自分をただただ攻め続ける負の感情を何処に向けるべきか葛藤し仲間に吐露するも、ツナ達ファミリーの言葉により自分をもう恨み続けるのではなく受け入れ、本当の意味で前に進むことを最終的には選択した。
物語本編では守護者内では山本に継ぐ高身長だが10年後ではクローム髑髏の次に低い身長となっている。



2019/03/26 21:45

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