FT主
  


ファイ・アトラス
妖精の尻尾に所属する18歳のS級魔導師。穏やかな性格の女性で、妖精の尻尾内でも常識的な価値観を持っている。S級の魔導師ではあるが本人は「なれたのが奇跡そのもの」、「他のメンバーの方が格が上」といった自己評価を持っており、周囲の見解よりも謙虚かつ若干ネガティブに評している。上記のようにネガティブとも捉えられる客観的な見方は戦闘においては冷静な判断力に大きく貢献しており、熱くなりすぎる他のメンバーを一度諌める役目も担っている。ギルドの精神的ストッパー係の一人。
フィオーレ内で3本の指に入るとされた体術使いの父親と、聖十大魔導師であった母親を持ち、親であると同時に師匠でもあった二人から父親譲りの体術と母親から教わった光魔法を駆使した緩急自在の体術を駆使して戦う。あくまで魔法を体術のサポートとして用いるので魔力の燃費が良く、長期戦にも強い特性がある。しかし技術が精密すぎる故に魔導師ではない一般人から見ると(妖精の尻尾に所属している割には)地味な印象を与えてしまっており、本人も「華はないかも」と評している。けれど本人は両親から教わった自身の魔法には誇りを持っているので、魔法に関してはネガティブな評価をする事がない。また、様々な魔法を駆使する他の魔導師とは違い純粋な戦闘方法のベースは体術に重きを置いている為、そのような状態でS級にまで登り詰めたファイは一般人の認識よりもかなり好敵手?となっている。
また、幼少期(0〜5歳辺り)の頃の記憶を失っている。
妖精の尻尾に入る前は山奥で両親と兄弟子であるカインと共に暮らしていた。五つ年の離れた兄弟子との仲は非常に良好で、共に特訓をし切磋琢磨しながら過ごしていた。しかし5年前に両親は闇ギルドの手により(後にマスター・ジョセの企みによるものと知る)殺害されてしまう。ファイ自身は両親によってカインと共に逃がされ危機を脱したが、逃亡の際に追っ手から逃れる為にカインが囮なった末、単身生前の両親と交流があった妖精の尻尾に辿り着く。本人はこの出来事を今でも深く悔いており、彼女が自身の実力を些か過小に評価する節があるのも家族を守れなかった事あってであった。突然の環境の変化に最初は慣れず、周囲とも壁をつくっていた。(受け答えはするものの最小限に留めていたり、仕事は一人で行っていたりなど)また、魔法を披露する事は一切なく、実力に関しては長い間ギルドメンバーに勘違いされていた。後にリサーナ達が妖精の尻尾に加入した事がきっかけで、リサーナを通じてようやくメンバー達と打ち解ける傾向を見せ始める。現在の“穏やかな性格”が彼女の特色になるきっかけとしてリサーナの事故が大きく関わっており、リサーナを失った事によるギルド全体の士気低下を回避する為に彼女に成り代わるかのように現在の性格に変化していく。
長い間幼少期の記憶は失ったままであったが、○との戦闘の際に頭を強く打ち付けた衝撃により記憶が戻る。かつてのアトラス夫婦に引き取られる前のファイは聖竜シャイニールの元で育てられた第一世代の滅竜魔導師であり、彼女もまた同様に777年に竜と離れ離れになった人物であった。突然姿を消したシャイニールを探している最中に誤って崖から転落し、その際に頭を強く打ち付けた事でそれ以前の記憶を失う。その状態でアトラス夫婦に出会い、子供に恵まれなかった夫婦らの計らいにより実の子供として育てられる。また、記憶が戻った事により少しずつではあるが滅竜奥義が使えるようになった。(ベースは格闘術)
滅竜奥義の属性は浄化を最も得意とする「聖」属性のものであり、光を純粋な攻撃力とするスティングよりも魔力そのものに影響を与える事に重きを置く属性となっている。それ故に純粋な攻撃力はないが、その分魔力に干渉し場合によっては完全無効化するという強力な効果を持ち合わせている。また、その属性を扱う恩恵として総体的に魔法による状態変化が若干効きづらくなっている。反面、「聖」属性と対をなす「悪」や「負の感情」というものには弱く、それらが蔓延する場では最悪体調不良をおこす。(魔法を使う本人もそういった感情持ったまま魔法を使おうとすると、一切発動しない)他のドラコンスレイヤー同様、自身の魔法の属性である純粋な「善」の感情を食べる。
400年前、アクノロギアを倒す計画で選ばれた身寄りのない子供の一人。当時から喧嘩をするナツとガジルを諌める係となっていた。
ドラコンフォースは◯編にて会得した。その際には肩まであった髪が背中まで伸び、両肘膝から薄いベールが生えた状態になる。また、冥府の門編では□の「絶竜」の力を食べたことで「絶聖(ぜっせい)竜」となった。
鮫咬の虎に所属する□からは女滅竜魔導師として羨望と嫉妬が入り雑じった複雑な感情を向けられていたが、大魔闘演舞でのバトルパートでファイが勝利してからは純粋に慕われるようになる。(ファイ自身も見た目年齢が近い□を頼りにするようなる)同じく鮫咬の虎のマスターであるスティングからは尊敬の念と共に恋慕を向けられているが、本人は気付いていない状況。(慕われているな、とは思ってる)後に思いを告げられた際も、言葉を濁し返答を先伸ばしにする形となっていた。が、後に彼女自身が「スティングを幸せになる事」を願っている深層心理に気付く事により彼が願いを叶える為にと思いに答える。ただ、あくまで彼女は「スティングを幸せにする事」に尽力する為、スティングが彼女よりも別の誰かを好きになれば相思相愛になるようにと全力を尽くし、別の誰かを幸せにしようと願ったのなら相手も含めて幸福を迎えられるように身を粉にしようとする。



2018/10/09 22:17

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