ぴぴぴと鳴る電子体温計は、それなりに高い数字を示していた。
「う……熱で頭痛いんで休みます……」
『えええやだあ俺学校で死んじゃうよお』
「何言っているんですか……けほけほ」
『はやみいいいぜっったい見舞いに行くから!待ってて!』
「わかりました。」
『治せよ!絶対!!』
電話を切り、虚無感漂うベットに寝そべる。暇だし、サッカーもできないからつまらない。
よし、こんな時は音楽を聴こう。
……いつのまにか寝てしまっていたようだ。
時計を見ると午後の5時で頭の痛みはだいぶ引いていた。
「あ、起きた??」
「!?」
なんで、ここに浜野が!?あっそうか今日見舞いに来るって朝に言ってたか。
「熱どう?抱きしめていい?ちゅうしたい」
「下がっ……たんじゃないですかね?だいぶ楽になってきました。あと、がっつかないでください。うつります」
おあずけを喰らった犬のように、しゅんとする。
素直すぎてかわいいと思ってしまった。
「俺、やっぱ速水に依存しすぎかも。今日一日も耐えられなかった……。」
「ふふ……俺も、寂しかったですよ」
「速水っ」
がばっとベットに浜野が覆いかぶさってきた。
「ちょちょ、ダメですよっマジでうつりま…ぅんっ」
ちゅう、と唇が重なった。
舌まで侵入してきて、うまく息ができない。
「ん……うつってもいいや」
「は、はまの……」
「ちょっとやばいその顔、我慢できない」
掛け布団を捲られ、パジャマのボタンを巧みに外される。
俺は、一気に上半身を裸にさせられてしまった。
「今日、なんか全体的にあかい……かわいい」
ちゅ、と何か所にも唇を落とされる。
熱のせいなのか、とても感じている自分の体に頭がぼうっとしていつもより余裕がない。
胸をいじられただけでもうイキそうになってしまった。
「っ……ぁあっもうっ……」
「うん、一回出しちゃって……」
とても速く達してしまった。もう恥ずかしさと熱で何も考えられない。
「俺も、」
浜野の熱いものが俺の太ももに押し当てられる。心臓がどくんと跳ね上がりとっても欲情した。
はやくいれてほしい、ただそれだけだった。
「は…まの……はや、くぅ……」
浜野の指が、なめらかに体を滑る。
俺は気持ちよすぎて溶けそうだった。
38.2℃
(きもちよすぎて、あたたかすぎる)
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