(∇ヘタレは正義)



「朝っぱらからなにしてんすか先輩ら」


え、この声ざっざざざざざ財前君だ!!!


『おはよーじゃいぜん君!!』


「じゃいぜんってなんやねん!!!ってか痛いわアホ!!!」


「なんすか今日。謙也さん殴ってええ日?じゃあ遠慮なく」


バコスッとやっぱり空き箱を叩いたような音がした。
あ、謙也君涙目wそりゃそうか。後輩に叩かれちゃね…。


「なんすか謙也さん、中身はいってます?」


「う…うっさいわボケ!!部活ん時覚えてろよ!!!」


そう言って謙也君はスピーディーに行ってしまった。なんだ、謙也君は私を置いてくのが好きなのか?てかどんだけ後輩に舐められてんだよ…。


「部活ん時とか…。今やり返したらええのに、ほんとヘタレっすわ」


『あ、やっぱヘタレなんだ。なんか部活になってもやり返さなそう』


だって財前君怖いし。謙也君がヘタレかどうかは関係なく。


『あれ、そういえば財前君一発芸やってなくない?普通に入ってきてるけどいいの?』


「あー、俺は成績優秀やから特別免除。てか普通におかしいやろ、一発芸やらんと校内入れんとか」



へーふーんほー。そうなんだ。でもね、財前君が言うと教師脅したようにしか聞こえないよ。確かにおかしいとは思うけどさ。
てか自分で成績優秀とか言っちゃうんだ…。



「てか俺遠流先輩に聞きたいことあるんすけど」


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