(∇ノリツッコミはほどほどに)



教室までの道のりが分からなかった私は財前君に送ってもらうことになった。


「すんませんね、うちの先輩みんなアホで」


『いやー、別にいいけどさ。てか財前君て何部なの?』


「テニス部」


『あそ』


「興味無さそうに言わないでくれます?やっぱうざ」



いやいやいや、これが私なんだよ。興味無さそうに見えて実は興味あるってな。あ、でも今のはガチでどうでもよかった。アハハハハ。



「ん?財前やん。3年の廊下でなにしてんねん」


「白石部長、」


「てか誰や?その子。お前の彼女?」


『関西人てなんでもかんでも彼女にしたがるの?』


「あ、もしかして噂の転入生か?遠流ちゃんやろ?」


『遠流ちゃん!?キモッ!!!なにこいつキモッ!!!』


「キモッて2回も言わんでええやん!俺は白石蔵之介や、よろしゅうな」


『やだよ!!!こんな人とよろしゅうしたくねー!』


「なんや、遠流ちゃん今流行りのツンデレ?俺の事は蔵って呼んでや。もしくはクラリン」


『絶対やだ。キモイっすわ。』


「俺の口癖写ってますよ。まああとは白石部長にでも送ってもらってください、ほな」


そう言って財前君は行ってしまった……。うわーやだなー。てかなんで髪の毛こんな色素薄いのこいつ。羨ましすぎるんだけど。なに、てかベージュじゃん。もう名前とかベジュ男でいいじゃん。



「なあなあ遠流ちゃん、」


『なにベジュ男』


「ベジュ男ってなんやねん!?え!?あ、髪の毛がベージュやから?って、これベージュちゃうねん!!!ミルクティーブラウンやねん!!!」


ノリツッコミってこういうことかな…。てかうるさっ!!!


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