「ボクは黒の摩天楼に挑戦してくるから、きみはここで待っていて?」
「…え?なんで?一緒に行くんじゃないの?」
ボーッとしてたら急にこんな事を言われる。何でも怪しい噂が流れてるらしくて…、そんな危ない場所に私を連れていきたくないみたい…?
「でも、みんな強いから、きっと大丈夫だよ!」
「うん…わかっているけど、もしもかなこちゃんの身に何かあったら、ボクは……」
……。ここで私が強情に大丈夫って言えば、またダイゴさんを苦しめる事になるのかな。優しいからすぐ…、私の事心配してくれるんだよね…しつこいなって思う時もあるけど、これ以上心配させたくないから…。
「あら、かなこさん!これから、買い物につき合ってくれないかしら!」
「え…?シロナさん…?」「シロナ……?」
二人の声が重なった。一瞬驚いてたけどダイゴさんは、それなら安心だなって、柔らかい笑顔を向けてくれた。結局浮気じゃなかったけど、二人の間にはやっぱり、不思議な空気が流れてる気もする…けど。
「ダイゴは放っておいて、女同士楽しく過ごしましょう?」
「…は、はい!そうですね!じゃあ、後でねダイゴさん」
何となく大声でこの場を後にした。ロゼにシロナさんを紹介すると、何か嬉しそう…?
「かなこさん、これなんかどうかしら!きっとあなたに似合うと思うの!」
「わあ……!」
再びのR9。色んな物を見て回ってシロナさんは、あの時のお詫びです、そう言ってプレゼントしてくれたんだ。