「はあ……」
どうしよう…すごくお腹が痛い…。ご飯食べたから、刺激されちゃったのかな…。周りは楽しそうに盛り上がってるけど、とりあえず部屋に戻らなきゃ…そっと会場を抜け出したら、後ろから話しかけられた。
「かなこちゃん…具合でも悪いのかい?」
「ミクリさん…」
途端にグラリと身体が揺れた、その瞬間サッと私の横に並ぶとミクリさんは、腰をグッと引き寄せた。
「歩けるかい?」
……。こんな状況で優しくされたら、勘違いしちゃいそう…。そしてまたお腹がきゅっと苦しくなる。
「ここからだと、わたしの部屋の方が近いな…来たまえ」
そう言われてコクンと頷くと、誘われるがままミクリさんの部屋に…。
「…ありがとう、ございます…」
同じ部屋なのに、何か違うのかな?ミクリさんの部屋は、男の人にしてはすごく、いい匂いがする…。
「かなこちゃん、これに着替えるかい?」
「え…?あ…」
断る間もなくバスローブを渡された。確かに、今の服だとお腹周りが苦しいし…、ご厚意に甘えさせてもらっちゃお!
「ちょっと、着替えてきますね」
お風呂をもらってバスローブに袖を通すと、ちょっとだけ、落ち着いた気がした。
「大丈夫かい?かなこちゃん。良ければ、これを飲むといい」
そう言ってミクリさんは、いつの間に用意したのかな?ハーブティーを持ってきてくれた。一口飲むと、甘い香りが口の中にふんわりと広がって、美味しい…!
「え……?」
何やら視線を感じる…そう思って横を見たら、ミクリさんが服の隙間を凝視してて…。