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「初めまして!シンオウ地方チャンピオンの、シロナです!」

……え!?シ、シロナさんって、チャンピオンだったの…!?!?あの時の言葉って、そういう意味だったんだ…。

「…フフッ、かなこちゃん。相変わらず不思議な顔をしているね」
「…ミクリさん、それ、失礼じゃないですか?」

軽く睨むと冗談さ、そう笑い飛ばしてくる…この人、最近私の扱いがザツじゃない?気のせいかな?

「…というか!ミクリさん、あの衣装は!?」
「…よくぞ聞いてくれた!」
「あ、あの…?」

なぜオーバーリアクション!?そしてミクリさんは挨拶をパスしてまで私に服が変わった理由について説明してくれたけど、よくわかんなかったな。

「あの衣装はとても気に入っていたんだが、やはりチャンピオンともなると、立場が変わるからね…わたしの魅力は控えめにしておかなければと思ったのさ」
「は、はあ…」

ミクリさんからミロカロスをもらって。まだ硬い雰囲気の場内に、一際大きな声が響き渡る。それがすごい気になったけど、ナギさんと一緒にフウくんとランちゃんを部屋に連れていく事になって、確認できなかった。


「んーっ!」

連戦って疲れるな…久しぶりにこんな、試合したかもしれない。理由あってポケモンブリーダーの仕事を引き受けて、コンテストについてもホンキ出して行こうかな…そう思い始めたところで、ポケモンで勝負する事は、少しだけ頭の隅に置いてたから…。

「外に出よう?ロゼ」

幸い次の試合までは時間があって、息抜きがてら外の空気を吸いに行くことに…したのは、いいんだけど…。

「……わ!」

か、風が強い…!下からふわりと撫でられて、前にカップルがいたから慌てて押さえたら、ピンクか、なんて声が聞こえる。


bkm
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