「ダイゴ…きみも男になるといい」
久しぶりに彼の家に泊まった時にもらった変な液体のせいでボクは…、自分が抑えられなくなって、急かされるようにかなこちゃんを抱いてしまった。おかげでいつもよりも更に妖艶な姿を見ることができたけど、あんなに余裕に振る舞っていたのに…カッコ悪い、そう思う。
「ダイゴさん………?」
いつもと違って、疲れてそのまま眠るワケでもない彼女の髪をそっと撫でる。気持ちよさそうに笑顔を向けてくれる彼女は……、ひどく色気があった。
「かなこちゃん…無理させたね」
「…ふふ。何でそんな事言うの?」
「きみの様子がいつもと違ったから……」
そう言うと、こんな風に返ってくる。
「いつもと違うムードだからなのかな…変にドキドキしちゃって。それにダイゴさん…、何か撒いたの?」
「え……?」
気づかれていたのか…それもそうだよな。部屋はいつも無臭なのに、今日に限って甘い香りが漂っているんだからね…。けどボクは知らないな、そう誤魔化せばそっか、それしか言わない。
「苦しくなかったかい?かなこちゃん」
「ううん?それよりダイゴさんの方が、今日は疲れたんじゃない?」
ふふ…その気遣いはありがたいけど。まだ漂う色香にヤられてしまいそうになる。
「ありがとう、かなこちゃん。おいで?」
本当は身体なんか重ねなくたってボクたちは、愛し合える。…けど、そんな顔を見せられたら…、おかしい程に思考は妖しい方向へと向かっていく。内側から沸き上がる、どうしようもない快楽に身を任せてただ…ひたすらにきみを求めてしまうんだ……。