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「何か不気味…」

ヒウン下水道に行って、アトリエを見学して。科学博物館で聞いた事があるような?ロイヤルイッシュ号には残念ながら乗れなかった。路地裏の雰囲気のあるカフェを出ると、何やら怪しい二人組が…。私の事を見てる気がして、気味が悪い。

「…っ!」

いきなりグッと肩を引き寄せられた。耳元で優しく、こんな風に言うダイゴさん。

「かなこちゃん…ボクだけを見てて?」

気づいてくれてたんだ…嬉しい。少し寄り添いながら歩いてると、前に華やかなネオンが見えてくる。

「ダイゴさん、ここは?」
「……っ!?」

え…?聞いただけなのに、急に顔を赤くするダイゴさん。私何か、変な事言った…?

「かなこちゃん…ボクは、こんなところで愛し合うのは嫌だな」
「え?あ、愛し合うって……」

今度は私が顔を赤くしちゃう…ここは、その…、そういう事をするためのホテルらしくて…。ポンッという音が鳴ると、悪戯な笑みを浮かべてダイゴさんは、私をエアームドに乗るよう促す。

「ふふ…ボクなら、もっと素敵なところで愛し合いたいな?だから、ついておいで?」
「………もう」

宣言されたら、恥ずかしいじゃない。初めてじゃないのに何だか、心の準備が…。連れられるがままに降り立ったのは、どこか田舎街を思わせるのに、大きなホテルがあるところだった。

「え"……」

ホドモエシティのリッチホドモエ。ダイゴさんがこんな素敵な場所を選んでくれた…のは嬉しいんだけど、なぜバス、トイレがガラス張り…?目を丸くする私の手をとってダイゴさんは、妖しい笑みを浮かべながらソファーへと促した。

「お酒を買ってくるよ…待ってて?」

そう言うなり外に出てってしまう。何だか落ち着かなくて、先にシャワーを浴びる事にした。狭い室内に水音が鳴り響く。打ちつける水は温かくて、癒されていく気がする。


bkm
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