「ダイゴさん、ありがとう!」
「どういたしまして。その笑顔が見れるならボクは、何でもするよ?」
その一言が妙に嬉しくて、今日は飲み過ぎちゃったみたい…頭がふわふわする。
「ごめんダイゴさん…、お水…」
シャワーを浴びるなりそんな事言われて、ちょっとキョトンとしてる…それが妙に可愛く見えたり。
「ふふ…そんなに水が欲しいかい?かなこちゃん」
「あ……」
近づいてくる瞳は妖艶で、思わずドキッとした。差し出されたコップを受け取ろうとしたら、渡さないよ?そう言われる。
「…ダイゴさんの意地悪」
「…知っているよ、かなこちゃん」
そのまま水を口に含むとダイゴさん…、無理やり口移しで飲ませてくるんだ…。
「んん……っ!」
「暴れないで?変な真似はしないから…」
「ウソ…しようとしてるじゃない…」
頬を、唇を、肌をなでる手は熱を帯びてる気がする…そっとダイゴさんの方を見たら、もう待てないよ…そう言う。
「ダメ…何か私………」
途端にふわっと瞼が重くなった気がした。開けようにも開けられなくて…、結局起きたら朝になっていた。
「おはよう…」
身支度を整えて、準備万端のダイゴさんに話しかけた。何か、眠そう…?顔を覗き込んでみると、一瞬驚いてたけど、すぐに笑顔になった。
「さあ、ヒウンシティを見て回ろうか!」
テンション高いけど、ちょっと空回ってる感じがするな…昨日、もしかして寝れなかったのかな?私のせい?まさかね…。