「かなこちゃん…少し丈が短いけどそのワンピース、やはり似合っているね!」
「本当?ありがとう!」
今日はせっかくだから、デート服にしたの!荷物はポケモンセンターに預ければ送ってもらえたりするから、オシャレも楽しまなきゃね!
「イッシュにはたくさんの人が歩いているけど…、やはりかなこちゃんが一番素敵だね!」
「そんな事言ったらダイゴさんだって…」
「うん…ありがとう、かなこちゃん。愛してるよ」
「…ダイゴさん!大好き!」
昼間だというのにはしゃぎながら抱き合ってるなんて、完全にバカップルだ私たち…。でも、そうわかっていても、離れられない。この世で一番大好きな…、この人からは。
「かなこちゃん…きみを連れていきたいところがあるんだ」
シッポウシティで博物館を見学して、サンヨウシティのレストランでご飯を食べて、庭園でゆったりとした時間を過ごして。今日の終わりにダイゴさんはそう言う。日も傾いていい感じの色になってきた時に着いた、先は。
「わあ……!」
イッシュ地方には、たくさんの橋があって、いくつか一緒に回ったけど、ここは…!
「いい眺めだよね。きっとかなこちゃんなら気に入ってくれると思ったんだ!」
二人の間に流れる空気は穏やか。時折髪をくすぐる風もまた…、大好きな人の水色を揺らして、とても心地がいい。ボーッと景色を眺めていたら、そろそろ行こうか、そう言いながら指を絡めてくる。