「ふふ…きみは本当に見ていて飽きないね」
「それを言うならダイゴさんだって…!」
ああ…、私、幸せかもしれない…。ちょうど頂点に差しかかったところで重なる唇。ロマンチックな気分の中、手を繋いで園内を回る。
「あまりはしゃぐと転ぶよ?かなこちゃん」
「…もう!子供じゃないから平気!」
そう言うなりグッと強い力で引かれ、気づけばダイゴさんの腕の中。見つめ合うだけで何だか新鮮で…、ドキドキしちゃう。
「せっかくだから、試合観戦でもしようか?」
「…うん!それもいいかも!」
どうせなら、イッシュでしかできない事をしよう。熱気に包まれるスタジアムで私たちは、最高の一時を過ごした。
「キミは……」
今日の朝食はジョインアベニューという小さなショッピングモールでポケモンと一緒に食べて。ダイゴさんは…というと、
「ボクのメタグロスのツヤを整えるから、少し待ってて?」
そう言われたけど昼間だから物騒でもないかな、ふらりと街中を歩いていたら。
「キミは……」
遊園地から出てきたのかな?一人で?いつかの時に見たような風貌の、緑色の長髪の男の子が、私に話しかけてきた。
「キミは、あのトレーナーに似ている…」
「え……?」
近づいた距離に思わずドキッとしちゃった!この人…男の子なのに、すごく綺麗な白い肌…。そんな事を思ってたら、バッチリ目が合った。